ニュージーランド フォックス氷河 

2005820日(土)出国〜831日(水)帰国

概要

フォックス氷河は、ニュージーランドの最高峰クック(3,754m)の山域から北西に流れ下る氷河である。今回は登山期間8日間(うち下山予備日が2日間)で、登山口のフォックス氷河ビレッジ(180m)からチャンセラー小屋(1,250m)までヘリコプターで入り、
さらにパイオニア小屋(
2,380m)までフォックス氷河を登る。そして、パイオニア小屋をベースに、レンデンフェルド峰(3,194m)などで日帰り山スキーを行なう。その後、スキーでチャンセラー小屋まで下り、ヘリコプターでフォックス氷河ビレッジへ下山する。

 

メンバー

島津好男(リーダー)鈴木清 (Driver)

820日(土): 関西空港よりNZ98便18:15発〜

821日(日):〜クライストチャーチ(08:50着)市内で食料品・装備等の買出しをして、レンタカーにて移動ホキティカ(泊)

822日(月):ホキティカ〜フォックス氷河ビレッジ(雨天にてoff)

823日(火)雨
 
 フォックス氷河ビレッジ(9:50)から、雨の中をヘリコプターにて、チャンセラー小屋(9:57)
へ、古いが、ダンロップのしっかりとした、   マットレスの二段ベットが15名分あり、利用客は我々、2人りだけなので、ゆったりとする事が出来た。
  夜、大雨が降る。小屋泊まりで、よかったヽ(^o^)丿
824晴れのちガス)

      チャンセラー小屋を7時50分にでる。昨夜の大雨は去って、良い天気、しかし、雨で、表面の雪が溶かさた。尾根は、カチカチ、スキーアイゼン、ツボ足、と、緊張       させられた。(滑落すれば、氷河に落ちて、
 

      やっとこ、フォクス氷河の広い氷原へと出た。(13:00)。予定よりも、多くの時間を要した。
       ここから先は、30本の旗竿とgpsのpointを取りながら、パイオニア小屋を目指して、氷原を歩いた。所々に、クレパスが口を開いていた。ロープで結ばれ、20`       のザックを背負っては疲れる。
 
      やっと、パイオニア小屋の真下に、来て。(16:15)、急に、ガスに囲まれてしまった。ガスの晴れるのを待った。幸い、30分程で視界が利いてきたので、
       島津さんは「ガスに囲まれる前に、尾根を登るぞ!」ピッチを上げて登る。朝からの疲れが、ピークに立つしていた。私は足が吊って来た。一人であれば、チョト、     休む所であるが、しかし、ロープで結ばれて、いては、付いていくしかなく、吊った足を、騙しながら、登った。
      17時46分パイオニア小屋へ到着。ヽ(^o^)丿 「フー山は厳しいいです(-_-;)
 

パイオニア小屋は電灯も使用出来。ダンロップのしっかりとしたマットレスの二段ベット(定員13名)と前室付きのしっかりとした。二重ドアーと、水取用の水桶があり、水を取る事が出来る。と、施設が充実しているのはもちろん、小屋の窓からの景色が、非常に良い(立山、室堂からの眺め以上である。)       

       

  8月25日(晴れ)

   前日の疲れを、考量して、7時起床。で、小屋を出たのは、9時半に成っていた。小屋から、近い、パイオニアパスを目指すし事とした。
    小屋から、南西に向かって、氷河をトラバース、主峰タスマン(3497m)のカールを登った。
   パイオニアパスへの登り口は、広く、困難なく、登る事が出来た。
主峰タズマン(3497m)
    12:30.パイオニアパスに立つ。直ぐ、真下には、大きなタスマン氷河が見えていた。
   ガバー峰を登る予定であったが。雪屁が大きく張り出して、スキー登山としては、厳しいと思われたので、中止をして、滑降に移る事とした。
 
    お楽しみ、シールを剥がした。なんと、糊が、べったりと残っているではないか(-_-;) 以前、pシールもそんな事が、合ったが。gシールでは、聞いた事がなかった。
   仕方ないの、スキーのエッジで、糊を剥がして、滑った。
    しかし、スキーが、余りのも、引っかかるので(シールを貼って滑っている様であった。)スキーを外して、ソールを見た。雪(雪質は白砂糖状)がベットリと付いた。
   「ナンジャー!これは!(・へ・)」
  
    再び、スキーのエッジで、糊を剥がした。丁寧にやったが、しかし、その後も快適に滑る事は出来なかった。
 
   カール状の所を過ぎて、氷原帯に出た。ここは、太陽に照らされて、フィルムクラストに担っていた。快適に、滑っていた。島津さんも苦戦の様であった。
    私は、雪が付きにくかったので、2ステップターンで誤魔化して滑った。(再び、ソールを見たら、雪がベッタリと付いていた(>_<)
   パイオニア小屋までの緩い、登りは、お蔭様(雪がベッタリと付いていたソール)でシールを貼ることなく。到着。(14:26)
    この日、夕方に、ヘリコプターにて、若い男女の2人パーティーが小屋に来た。2階部分を使用してもらうここに成り、快適な、生活が送れた。
 

   夕焼け、夜空がとても、美しかったです。


8月26日(晴れ)

  今日は、5時起床、小屋を、(6:55)に出た。雪が締まっていて、昨日のトーレスも、あるので、ロープを付けずに、行った。快適ヽ(^o^)丿
   パイオニア峠からの、分岐から、ロープを付ける。
  今日は、マルコール峠を経て、レンデンフェルド峰を目指す。
   マルコール峠への入り口の所は、クレパスが崩れ落ちていて、ヤバそうであった。島津さんが、右の岩壁伝いに行けば、越えられそうだ。というので、
  右側の、急登をシールで登り、岩壁の基部で一休み、ここから先は、アイゼンつば足で登っていった。(10:30)

   ロープを結ばずに、ドンドン登って行ってしまう、「島津さん、ノーピン勇気あるな」と思い、岩壁の基部で、待つ。
  姿が見えなくなった。所に成り、島津さんが「岩壁からの、細かい、落石、落氷があるので、危険!撤退!!」と言って、下って来た。(10:50)
   私は、「ヤレヤレ」(^^ゞ
  一休みして、滑降へ今日はしっかりと、ヘラで糊を剥がしたが、やはり、昨日の様に、スキーが引っかかる(-_-;)が、雪が硬い分、少し、良い滑りができた。小屋までの
   少し長い滑りが出来た。

 
  パイオニア小屋着13:16

8月27日(晴れ)
今日はホンブロー峰を目指す。昨日同様、5時起床、7時出発。
このコースは、昨日、
若い男女の2人パーティーが残してくれた。トレースが、残っている為に、二人ともロープを結ばないので、快適に、進んだ。
ホンブロー峠の下で、アイスバーンの所が有ったが、難無く、クリアー、丁度、登る、島津さんと太陽が当たって、カッコイイヽ(^o^)丿
 
ホンブロー峠(9:15)着。ホンブロー峰(2600m)へ登る。頂上直下にて、スキーから、つば足に変えて、ホンブロー峰(2600m)(9:30/10:10)
着。ここからは、絶景の眺めであった。東を眼下にフレンッエ・ジョセフ氷河(広々)その奥には
サザンアルプスの峰々が連なり、北側はタスマニア海、西側はタスマニア山、フォクス氷河と360度のポノラマを楽しむ事が出来た。(ヤパリ、海外は違うなーヽ(^o^)丿
眺めを楽しんだ。ところで、お楽しみの、滑降!
 

 
今日は、朝早いので、雪が締まって、今回の、山行で、二人共に、一番の滑りが出来た。ヽ(^o^)丿
フォクス氷河へ戻る。(10:30)
ここから、もう一本、ウエストホエー峠を目指した。丁度、ホンブロー峰から、フレンッエ・ジョセフ氷河をトラバースして来ていた。パーティーとすれ違う、
今、
ウエストホエー峠から、下って来た。との事、これで、トレースが有るので、ロープを付けなくて、大丈夫ヽ(^o^)丿
 

快適に、登る。後半の硬いバーンに来て、島津さんが足を止めた。「登る気がなくなった。ここから、滑る。この先、行きたいのなら、一人で行ってくれと、言われ、」一瞬、躊躇したが、後少し、下って来ている。人もいるのでと思い、一人でウエストホエーパスへ向かった。

急な所を登りきったら、緩い段状と也、思っていたよりも、近く、(12:27)ウエストホエー峠に立つ、
フレンッエ・ジョセフ氷河側は、緩やかな登りで、実に山スキー向きな斜面が氷河へと続いて見えた。
下で、待っている。島津さんっが心配なので、直ぐに、滑降へ移った。硬い斜面(下にはクレパスが口を開けて待っている)で一人の滑降なので、緊張する。



しかし、雪面が硬いので、シールの糊の影響は殆どなかった。長い斜滑降を、下の、島津さんが見えた。待っていてくれて、安堵して、声を掛けた。
ここからは、快適な滑りを二人して楽んで、パイオニア小屋下近くに来たら、入山と同じく、ガスがかかったので待った。パイオニア小屋へ(14:30)に戻った。
(小屋は地元のテレマーカーのパーティー4人が入っていて(ヘリコプター)賑やかであった。

8月28日(晴れ)
今日は下山日、6:50にパイオニア小屋を出る。小屋下の斜面は、アイスバーン、氷河へ降りる斜面は、フィルムクラストと今一、トレースも残っているので、ロープを 着けないの、良いが、30本旗竿のを回収は面倒であった。
氷原帯を過ぎて、チャンセラー小屋尾根下の斜面はバリバリのアイスバーに成っていた。ストックも付けないほどで、荷物はFullで重たく、同 じ方向の斜滑降なので、膝に来る。ここは、滑落をすれば、一巻の終わりである。緊張感が増して、益々、硬くなり疲れる。島津さんはドンドン行ってしまう、止まる訳にいかないので、吊りそうな太股を堪えて、尾根の登り口にて、休憩(*^^)v
ここから先、つば足アイゼンに履き変えて、快適に、チャンセラ小屋へと戻ったヽ(^o^)丿
(9:25/12:05)
お迎えのヘリコプターが来た。直ぐに、乗れるようにと、私は、ザックをヘリポートの真下の斜面へ置いておいた、ところが、そのザックが
ヘリコプターの風圧で転げ落ちた。幸い、5mほどで済んだが(^^ゞ注意したい(-_-;)
フォクスビレッジ
(12:14)に無事着陸ヽ(^o^)丿

*。パイオニア小屋までヘリコプターで一飛びの方がよいと思います。

主な費用

* 日本〜クライストチャーチ往復の航空券:1人当たり15万円

* フォックス氷河ビレッジ〜チャンセラー小屋間のヘリコプター:2万4千円(1機当たり片道の料金)

* レンタカー:ステーションワゴン10日間で1台当たり11万円(任意保険・税込み)

* 小屋:1人1泊当たりパイオニア小屋は2,400円、チャンセラー小屋は1,100円




パノラマ写真
8月29日から8月31日(帰国)観光編


 
5年度山行記 

     海外山行記録

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