2009 ヨーロッパアルプス登山紀行その5
モンテ・ローザ(デュフールシュピッツェ)4634m
この山も厳しかった。
(行動時間15時間30分、歩行距離約23km)

メンバー。wさん、山ごろ

8月5日(快晴)
 
昨日は、22時ごろ眠ったか?早朝2時40分に起床、出発の登山者でざわついていた。
慌しく、朝食を食べて、小屋を出る。
 第一集団に遅れないようにと、必死で判りにくい、サイドモレーンの登山道を登る。パーティーはバラバラとなったが、
しかし、氷河の始まり、オーベレ・プラッティエで、1本の登行路となった。
ここから、アイゼンを履き、他のパーティーはアンザイレンしていたが、私たちは、結ばず、登った。
直ぐに、クレパス帯へ。あちこちとクレパスが口を開いている。ピッケルとストックを突きながら、ビビリながら、歩く、
wさんはすたすたと、歩いていく。
私のヘットライトが調子悪く(ユングフラウで電池を換えたばかりなのに、電池が消耗して、暗い、電池を交換する。)

6時少し前になると、空が青くなり、ヘッドランプもいらなくなって来た。
6時、空が朝日で、赤く染まって来た。(中央はマッターホルン左はブライトホルン)

マッターホルン

朝日が当たるので、ブライトホルンの名前が付いたのか?

 ここからが、モンテローザ氷河の長く単調な登り。                         

上部プラトーを進む、結構、寒い

ザッテル上部のクレパス

標高4359mのザッテルに着く、寒い、非常用に、持って来た。BD最強の手袋(ガイドプロ)をはめて、ダウンジャケット、目出帽子のフル装着でそれでも、足は寒さを感じた。
(下は、モンベルのストームクルーザーの合羽のズボンで合ったが、4000mなら、十分で有ったが、しかし、4000mを超えると、風が吹いていると、寒気を感じたが、
下にフィントラックのズボン、ストームゴージュアアルパインパンツを穿いていたので、風が通ら無くて、防寒には有効であった。又、サイドにベンチレーターが有るので、氷河歩きの時には、体温調整には、非常に有効で有った。(^_^)v)

アタック、矢印の所が、山頂と思っていたが、ニセの山頂のであった。これで、中間地点であった。

雪稜線を越えてると。

岩場へと続いていた。ホールド、スタンスも確りとして、素直で3級の下

今度は、ミックスの岩場に成って来た。左右の高度感も出てきて、慎重に成る。

急な、雪面の上が山頂と思った。(しかし、これは、ニセ山頂)

この雪面へのギャプが有り、1-2歩難しかった。3-4級下の岩場を下降しなければ成らなかった。
この辺で、何時もは行けの往けのwさんが、固まってしまった。が、しかし、気を取り直して。GO!
ガイドブックにも、「全神経を集中して行動する。」と書いて有った。正しく、其の通りであった。

小さく、ミックスや雪稜、岩の悪い所が出てくる。4級?



山頂直下の固定ロープ帯へ取付きまでが、微妙であった。





固定ロープ帯は立っていて、其れなりに厳しかった。




 

 
10時、モンテ・ローザ(デュフールシュピッツェ)4634mの山頂に立ちました。(^_^)v!(^^)!
2000年のリベンジが出来ました。精神的に可也、参りした。


隣のノルトエント(4609m)長い急な雪面にトレースが付いていました。

下りも慎重に、多くの登山者が登って来ていました。
 


モンテ・ローザ氷河を下る。

ベタベタと成った、氷河をクレパスに注意しながら下り降りる。
サイドモレーンの尾根に戻って来た。ここまで来れば、安心、アイゼンを外して、ガレ岩場の尾根を下った。

途中、マーモットを見た。
   ゴルナー氷河をトラバース

体に鞭を打って長い道をローテンボーデン駅へ帰った。

*。モンテ・ローザはアイガーと比べて、甲乙付け難い、難しさがある様に思えた。
   
この日、小屋を出発した。登山者が、モンテローザの山頂を踏んだのは、半分位かと思われます。前衛峰辺りで諦めて    いた様に思われます。

コースTIME。
      モンテローザ小屋3:00-オーベレ・プラッティ(氷河)4:20-ザッテル7:40-モンテローザ10:00/10:45
        -ザッテル12:20-オーベレ・プラッティ14:15-モンテローザ小屋-15:40-ローテンボーデン駅18:20

googel mapでご覧下さい


より大きな地図で 2009年8月5日(快晴) を表示

ルートラボ(gpsのトラックデーターがDownloadできます。)


gpsデーターをグラフにしました。(時間は-7時間)

ザッテルからモンテローザ山頂の所のgpsデーターを拡大して見ました。
ボテとした階段状に見えますが、細かく岩場(残置ピンは殆ど見なかった。カム、ナッツ等があれば良いか)が連続していました。登行はルートが判らず。時間が掛かりました。
帰路は、早く降りてくる事が出来ました。


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